天界に修行中の天使クロエがおりました。

クロエはまだ12の女の子で。

大人になるために修行中です。

クロエはある日。

しあわせとは何でしょう?

そんな疑問が湧いたのです。

下界を見下ろしてみると。

しあわせそうに暮らす人々が見えました。

クロエは許可を取って。

下界に降りて。

しあわせの答えを見つけることに。

下界に降りた場所は教会。

クロエは若者のメッツァに出会いました。

メッツァにしあわせを尋ねると。

「僕にとってのしあわせはメアリーに会うことさ。」

と答えました。

クロエは恋人の名前を聞き。

不思議な力で恋人の元を訪ね。

話を聞きました。

「私のしあわせはメッツァと結婚することよ。」と確信を持って答えます。

クロエは。

「恋人と一緒になることがしあわせなのかな?」と思いました。

次にクロエは街へ出かけました。

そこに中年の男性がおりましたので。

訪ねました。

あなたのしあわせはなんですか?

男性は。

「仕事さ!俺は仕事に生きがいを感じるし。」

「仕事こそ俺のしあわせさ!」

と答えます。

クロエは意外な答えを聞きました。

次に。

お店の老婆に尋ねると。

「わしは孫に囲まれることがしあわせさ。」と言います。

クロエはしあわせとは人それぞれだと知りました。

軍人さんが通りかかりました。

クロエが尋ねると。

「国のために従事するのが私のしあわせであります。」と答えます。

クロエは軍人にもしあわせがあると知りました。

子供に出会いました。

クロエと同じくらいの年ごろです。

クロエは子供に尋ねました。

「あなたのしあわせはなんですか?」

子供は。

「お菓子を食べることと。」

「みんなと遊ぶこと!」とはっきり答えました。

クロエは。

人はそれぞれのしあわせの中に住んでいることに気がつきます。

クロエは星に乗って。

空から見下ろしてみました。

いろんな人がしあわせの中にいることに気が付きます。

地上が天国のように思えてきました。

「地上にも天国がある。」

「ひとはそれぞれのしあわせという天国に住んでいる。」

「あれは正解なんだ。」

「正解だからしあわせなんだ。」

「しあわせとは正解を得ることなんだ。」

クロエはそれが分かりました。

「しあわせなひとはこの世の天国に住んでいる。」

クロエはそれを理解することができ。

満足そうに天界に戻りました。

クロエは大天使に報告すると。

位をひとつ上げて貰えました。

子供のクロエはひとつの成長を得て。

またひとつ大人へと近づいたのでした。

おしまい。