Black Hole!


第1話-もふもふ襲来!


なんでしょう?お父様。

シャンデリア、実はな・・。

「柴犬」を飼おうと思うんだ♪

柴犬?あの世界的に有名な純粋日本犬ですの?

そうさ、明日柴犬を頼むことにする。

お前の意見も聞きたくてな。

犬程度なら、なんともありませんよ。

そうかぁ♪なら明日業者に頼もう!

楽しみだなーうん♪

ではわたしはピアノの練習がありますので。

失礼します。




柴犬?まぁ大した事はありませんよね。

犬程度、飼いならして差し上げましょう♪




2か月後。

もうすぐ柴犬が到着するそうだな、ここで待とう♪

シャンデリアと父は城の外でお茶をしていた。

柴犬如きわたしの敵ではありませんわ、おっほほ!

ワンワンワン!

ほれ来たぞ!初対面だ♪

2人は、立ち上がって、柴犬を迎えた。

うぇ・・・・6匹もいるの・・・?

まぁいいですわ。

さぁ!わたしの高貴で美的な歓迎ですわ、喜んで受け・・・。

柴犬が一斉にシャンデリアにとびかかった!

ぶふっ!なかなか手荒い挨拶ですわね・・・。

それが柴犬のレディに対する礼儀だとは知りませんでしたわ・・・。

はは!それが柴犬なりの礼儀だぞ?と笑顔で父。

父には2匹行ったが、シャンデリアは4匹に囲まれた。

ちょ!服を引っ張らないでくださる?

父が、シャンデリアはモテるなー♪

そんなこと言って・・・。

きゃー!!

シャンデリアは振り払おうとバランスを崩したところに。

柴犬4匹がとびかかって押し倒した!

うっ!このわたしがこんなもふもふに呑まれるなんて・・・・。

これじゃまるで混沌のブラックホール!

シャンデリアはもみくちゃにされた。

ちょっと!いつまでやってんのよ!

シャンデリアは立ち上がって逃走したが、それが6匹の柴犬を刺激した。

きゃー!来ないで・・・来ないでー!!

柴犬は笑顔で追跡、シャンデリアは柴犬に気に入られてしまった!






30分後。

この犬はなんて名前にするの?

父が、お前が決めるといいぞ、なにせこの子たちのお気に入りだからな♪

これじゃあ・・・。

この胡麻っぽいのはアレクサンドリア。

この黒っぽいのはレーベルシュタイン。

赤と白が混ざってるのはゲーテハウベス。

赤そのものは、ニーチェドック。

白っぽいの2匹はベベとマラドーナ。

ん?白っぽいベベは唯一女の子みたいだわね。

ゲーテハウベスとニーチェドックはたぶんまだ子犬ね。

なかなかいい名前だ、これからが楽しみだなー♪

すると柴犬がお座りの体勢から飛び出し、シャンデリアに突っかかった。

うぶっ!どうせなら男の子にモテたいですわ・・・。

父が、ベベ以外は男の子だろう?と笑い飛ばす。

ブフー!!犬じゃなくて人間の!もうっ!

わたしはお茶の続きでもしますわ。

だが、柴犬はぞろぞろついてくる。

んもー!!しっし!!

しかしアレクサンドリアに足を甘噛みされる。

きゃー!!なにするの!!

シャンデリアは転倒した。

なにしてんのー?

ちょっと!シンフォニー!助けて!

シンフォニー・ポール・シュタイン。

少し前から、この地方の大学に通うため、この城に住んでいる。

シャンデリアの従妹だ。

彼女はかわいいミニスカートを強調するように歩いてくると。

シャンデリアに何かをかけた。

ん?これはなんですの?

チーズの粉。

6匹がチーズの粉に釣られて飛び掛かった!

シャンデリアはまたもやもみくちゃにされてしまった。

あっはははは!

シンフォニーは大笑いをして、シャンデリアに追っかけられた。

それを追従するように追う6匹の柴犬。

シンフォニーは最後には捕まって、押し倒されたが。

後から来た柴犬が覆いかぶさって、めちゃくちゃになった

あはははは!なにこのカオスな乱闘!

シンフォニーが笑いながらシャンデリアと取っ組み合う。

シャンデリアは目をバツにしながら叫ぶ。

このわたしが犬如きに遅れをとるなんて!

ついにこの城もブラックホールに堕ちたのですわー!!

シャンデリアはこの言葉を言い終わると、うつぶせになって力尽きた。


第2話-もふもふの翻弄!


ふふっ、今日はブランダーチョイスを飲みましょう。

やはり紅茶はこれですわね。

ワンワンワン!

おや?あなたも欲しいの・・ってきゃー!!

いきなり4匹の柴犬がシャンデリアを引っ張った!

もー!

しつけがなってないわね。

いいわね?わたしがボス!分かる?

あなたたちは従者なの、わたしは姫、この身分の差にひれ伏しなさい!

しかし柴犬たちは首をかしげて、話を聞いていた。

少しばかりのことは本で読みました。

あなたたち、芸ができるんでしょ?

やってみなさい。

柴犬は舌を出して笑顔で座っている。

むぅ!

この本では・・なるほど。

アレクサンドリア、お手。

正直にアレクサンドリアはお手をした。

レーベルシュタインもお手。

レーベルシュタインは手の匂いを嗅いだだけだった。

サーカスみたいな芸はないのね。

少し不満げにシャンデリアが隣の部屋に行く。

するとソファーがボロボロになっていた!

え?

机も齧られていた・・・。

まさか!子犬たちね!

ゲーテハウベス!

ニーチェドック!

シャンデリアが叫ぶと、2匹は逃走を開始した!

待ちなさい!

シャンデリアはゲーテハウベスとニーチェドックを追っかけた。

そのうち2匹を見失い、シャンデリアと2匹はかくれんぼの状態になった。

どこにいるのかしら〜?

きゃーーー!!

後ろから誰かに脇腹をつねられた!

隙ありだよ〜?

シンフォニー!?

最近大きくなったよね、子犬たち。

そんな場合じゃないのよー!!

ああそうか、やっぱりシャンデリアは犬と追いかけっこしてたのか。

こういう時はね、これなんだよ?

シンフォニーはチーズを取り出すと、辺りに撒いた。

匂いに釣られて2匹が飛びでできた!

ほらそっち。

2匹はあっけなく捕まった。

しつけくらいしたらー?

難しいのよ!まだ初期段階!

散歩とかいいかもよー?

散歩で関係を築くのが大切。

散歩・・・ですか?

おチビちゃんと一番懐いているアレクサンドリアがシャンデリア。

他のはあたしが引き受けるよ。

いいですわね!わたしがボスだって言うこと、思い知らせてあげるわ!

木々が生い茂る、山の湖に囲まれた、静かな城を後にした。

山の上から降りてきて、湖を中心に入り組んだ水路の街並みが美しい城下町入った。

おお!姫様が変わった犬を連れているぞ!

町の人は興味津々だ。

リードを引っ張って、自分の横に常に来させること。

シンフォニーが指示する。

こうですかね?

3匹はうぇ!となりそうな感じで、横を維持された。

公園に来た。

シンフォニーが監督する。

歩きながら頻繁に方向を変えてごらん。

そのつど追従させることー。

やってみますわ。

3匹は急な方向転換に苦戦しながら、なんとか追従した。

10分ほどやっていたら、3匹に変化が生まれた。

なんだか、わたしの目を見てますわ。

主従関係が築けてきたねー。

そろそろいいかな、散歩に戻ろう。

その後は案外あっさりと3匹はシャンデリアに従った。





城に戻ってきた。

どうだったー?

散歩もなかなか楽しいですわね。

こんなに楽しいものだとは、犬達はいいことを教えてくれました。

するとアレクサンドリアがシャンデリアの横にお座りした。

この子なかなかのきれものじゃないー?

たった2週間でシャンデリアの忠犬だねー。

なるほど!わたしの高貴で高潔なオーラにひれ伏したわね!

そうよね!こんなにかわいくて、最高明晰で、まるでバラのようなわたしですもの♪

あはー、酔っちゃったね、それじゃあわたしはこれで。

シンフォニーはピンクのミニスカートを揺らしながら、去って行った。

ゲーテハウベスとニーチェドック、少しおとなしくなったわね。

じゃあ6匹の犬たちよー、わたしにその微笑みを捧げるがいいー!!

そう言って、シャンデリアは引き出しの中から。

犬用のケーキを取り出すと、シャンデリアに興奮した6匹が飛び掛かった!    

待ちなさいよ、いた!足を甘噛みしない!

ちょ!動けないじゃない!

キャー!!

シャンデリアは6匹のパワーで押し倒された!

ケーキでべちょべちょになって、それを舐めに来る柴犬6匹。

シンフォニーが戻ってきた。

なにやってんの?

だめよー!未成年は見ちゃダメ!お子様観覧禁止モードよ!

なんたって男の子が女の子をもみくちゃにしてるんだからー!!

あたし1か月前から20だけど?

シャンデリアは目をバツにしながら叫ぶ!

柴犬ってこんなに強敵だとは思わなかったですわー!!

シャンデリアはそれを叫ぶと、うつ伏せになって力尽きた。


第3話-もふもふの虜!


ワンワンワン!!

ちょっと!追いかけ回さないでくださる!?

キャー!!服を引っ張らない!

さて、散歩の支度っと。

さぁ行きますよってその場でグルグル回らない!!

城内は朝からとにかく騒がしかった、でもいつものことでもある。

ふぁ〜今日はいちだんと激しいね。

シンフォニーはピンクに青みがかかった、透明さも若干あるスカート。

それをいじりながら、洗面所の方へ歩いていく。

なんだか知らないけど、この子たち、散歩になると興奮するのよー!!

シャンデリア、柴犬は散歩が大好きで、食べることと同じくらいの趣味だから。

そうなるんだよー。

へー。

ってキャー!!

グットラック!

そうシャンデリアにつぶやくと。

シンフォニーは後から3匹を連れて出かけた。

町中を歩き回り、柴犬は元気いっぱい。

ある角を曲がったところで、シャンデリアはある青年と会った。

リンクスじゃない!久しぶり!最近見なかったわね。

シャンデリア!

ワン!

ニーチェドックがリンクスに食ってかかった。

う・・・犬・・。

どこにいたのー?

・・僕はおやじさんの炭鉱に行ってたんです、それで・・・。

ふと、柴犬たちはシャンデリアを猛烈に引っ張った。

柴犬は近くのお店から出るコロッケの匂いがして興奮したのだった。

わーそれじゃまた!

え・・・・。

するとその青年に不意打ちになる形でほっぺをシンフォニーに突っつかれた。

シャンデリアに惚れてんのー?顔が赤いよー?

そんなこと・・・!!

ははー。

シャンデリアに見とれていた思ったら、今度はあたしを色目で見るんかい。

それともなにー?いつも変なこと考えてんの?

そんなわけないでしょ!!

リンクスはそう言ってはいるが、あまりのシンフォニーの美人姿に誘惑された。

ほら、またあたしを色目で見たー♪

う・・・。

男の子ってみんなそんなこと考えてるよねー。

単純なんだからなー。

せっかくのイケメン、中身が伴ってないと台無しだぞー?

シンフォニーはるんるんで去って行った。

青年はタジタジだった。

シャンデリアが歩いていくと、ベンチに金髪の背が低い女の子が座っていた。

女の子は他の散歩中の犬に近寄るが、吠えられて為す術がなかった。

おーい!シャンデリアが手をふる。

あー!ローズ!

女の子はシャンデリアの方へ走ってきた。

この娘の名前は歳納アリア、日本生まれでイギリス育ちの女の子。

アリアちゃん!また吠えられてるの?

そうなんだよね、もふもふしたいだけなのにいつも吠えられるし。

と、後ろからシンフォニーが、アリアの髪をなでなでしてきた。

それはねーずっと犬の目を見てるからだよー?

シンフォニーが説明する。

散歩中の犬とかにずっと目を合わせてると、ガンつけてると思われるし。

特に犬が苦手な人なんか、それをやると向かってくるから気をつけないといけないねー。

ね?さっきから後をつけてるリンクス君は特に。

シンフォニーが後ろを向くと、リンクスが角から覗いてた。

するとリンクスの背後からおやじさんが現れた。

なにやってんだリンクス?

わっ!おやじさん・・!

さては姫ちゃんが好きで、ストーカーしてるな?

好きなら好きって言っちまえ、ほれ。

わー!

おやじさんはリンクスをつまむと、シャンデリアの前に出した。

ほら言えよ。

う・・こうなったら・・。

好きだ!シャンデリア!

シャンデリアは一瞬固まり、あらやだー的なポーズをした。

リンクスったら、弟にしか見えないんだけどね。

へ?

リンクスってば、わたしが何か言うとすぐもじもじして男らしくないし。

わたしがかわいくいじめてあげても、向かってこないし。

もし、リンクスが立派な男の人になったら、考えてあげてもいいけど?

おやじさんが肩を叩く。

そういうこっちゃな、リンクス、鍛えなおしてやる、こい!

リンクスは愕然とした表情のまま、おやじさんに拉致された。

キャー!告白シーン、しかもフっちゃう激レアな場面を目撃しちゃった!

今日のスクープにしちゃおー!!

アリアが大はしゃぎだ。

それよりも、もふもふー!!

おとなしい子!わしゃわしゃわしゃわしゃ!!

アリアはアレクサンドリアをもみくちゃにした。

ベベが何かを嗅ぎ付けたようで、リードを少し引っ張った。

んー?この辺りにできたって言うパン屋の匂いかなー?

犬連れて入れないし、また出直してくるかー。

シンフォニーは城の方へ戻って行った。

さて、わたしたちも、そろそろ戻りますわよ。

アリアちゃん。また遊びましょう♪

うん、じゃあねーローズ!

シャンデリアは付近を軽く一周して城に戻った。

もっふもふー!!

午後、シャンデリアは6匹と戯れていた。

満面の笑みで寝転がり、柴犬たちとコミニケーション。     

それを通りかかった父が見てかすかな微笑みを見せる。

父の通った先にシンフォニーが壁に寄りかかっていた。

わざわざ柴犬を飼ったってことは。

シャンデリアの笑顔が見たかったのかな?キースさん。

そうかもしれない、あの娘は最近寂しそうな顔をしていたから。

父は笑顔で廊下を歩いて行った。

あっそうだ、マラドーナにファンのお婆ちゃんからプレゼントだって。

ネクタイよ♪

あーにあってる♪

さて、みんな、恒例のおやつタイ・・・ぶっ!

柴犬たちはシャンデリアに突進した。

なんで「おやつ」で分かるのよーぶふ!

しりもちをつくシャンデリア。

シャンデリアは叫んだ。

なんでこんなかわいい動物がいるのよー!反則ですわー!!

そう言うと、シャンデリアは笑顔で寝転んで柴犬たちにもみくちゃにされた。


第4話-もふもふとの友情!


いぬしばユナイテッドをつくりますわ!

シャンデリア、それは一体なんだ?

お父様、これは柴犬飼い同士のコミュニュティでございますわ。

この城の近くにシュタイン家領の空地がございますでしょ?

そこに巨大ドックランをつくって、遊ばせたり。

お茶をしながら話をしたりするんですのー!

いいじゃないか!

ちょうどシュタイン家は景気が絶好調だ、そのくらい用意してやんよ♪

じゃあ早速準備準備♪

シャンデリアと父はるんるんで部屋を後にした。





1か月後、ドックランが完成。

それは1キロ×1キロの巨大なものだった!

中には小川や、草地、林や丘があり、犬にとって最高の遊び場だ。

すごい出来ですわねー。

シャンデリアが見とれている。

さて、会員を集めてみたけど、明日来るのは8名ね。

このマスク・ド・Gって誰かしら?

それにしても楽しみですわー♪

シャンデリアはくるくる回ってのバレエダンスをして喜びを表現した。




翌日。

8名の会員がいぬしばユナイテッドの会に集まった。

柴犬たちは全員元気いっぱいで、舌を出しながら笑顔で立っている。

やっほー!きたよー!

歳納アリアが笑顔でシャンデリアに抱きつく。

他には、ツインロールの女の子とパン屋の娘さん。

お婆さんもいて、若い人も何人かいた。

シャンデリアが叫ぶ。

ではこれからいぬしぼユナイテッドの会を始めます。

各自、お茶などを楽しんでください!では!

すると、テラスにメイドさんがお茶を運んできた。

全員は柴犬を一斉に放って、犬たちは笑顔で走り回る!

お待ちになってー♪

シャンデリアが追いかけて、柴犬とおにごっこ。

柴犬は笑顔で答えて、捕まえてみなー♪という顔でシャンデリアをけん制。

アリアは1匹を捕まえて、もふもふを堪能していた。

他のメンバーはお茶をしたり、フライングディスクをやったり。

思い思いに楽しんでいた。

シャンデリアはアレクサンドリアと一緒に川に一緒に入ったり。

抱きしめたりして、共に満面の笑顔で遊んでいた。

ふと、アレクサンドリアがシャンデリアの近くにきて、ずっと見つめてきた。

なにか用?アレクサンドリア。

ずっと見つめているので不思議に思った。

おやつが欲しいの?それとも文句があるのかなー?

なにか大切なことの気が・・・。

犬に詳しい人がいたら教えてほしいですわー!!

その時!

お呼びかなー!彷徨える子羊、そして蒼天の陽光から私は姿を現す!

なんと!仮面を被った紳士っぽい人が高い塀の上に立っていた!

だれ!?

私はマスク・ド・G!!

柴犬の味方であり、犬の知識に精通する、筋金入りの柴男!!

とぅ!

仮面の紳士は塀から飛び降りて見事に着地した。

ひゃー?

その柴犬は君のことが大好きだ、普通犬は飼い主から目を適度にそらす。

だがそらさないとなれば、信頼しているからこそだ!

その柴犬は栄養バランスが良くないんじゃないか?

毛並が良くない、普段何をくれている?

えーと、残飯だけど?

そうではなく、最近発売されているドックフードをあげるべきだ。

残飯と言っても、恐らくは肉類だけだろう。

さっきから、ゲホゲホ言っている、繊維が足りない証拠だ。

え?なんで分かるの?

ピュー!

仮面の紳士が口笛を吹くと、柴犬が3匹現れ、整列した。

ではさらば!私の力が必要な時はいつでも呼びたまえ!

とぅ!

柴犬と紳士はダイヤモンド型の陣形をとりながら、カッコ良く去って行った。

なんなんだろう?あの人。

そういえばお城にあの人のつけてるのと同じ仮面がありましたわね。

あっと!そろそろお茶したいですわねー。

シャンデリアはテラスへ行って、4人と会話を開始した。

しばらくすると、シンフォニーが人間用と犬用のケーキを持ってやってきた。

ほれー。

ボクちゃんあげるよー。

柴犬たちは一斉に集まって、ケーキをおいしく平らげた。

しかしそれで足りず、柴犬は人間用のケーキに目をつけた。

欲しがって手を膝にかける柴犬。

制止しながらみんなケーキを平らげた。

2時間経った。

そろそろ閉めればー?

シンフォニーが助言する。

確かに、もう疲れちゃうわね。

みんなー!!

シャンデリアはメンバーを呼び、柴犬を全員が口笛で呼び寄せて。

会を閉めていく。

みなさんお楽しみ頂けましたか?

今日はこれでおしまいです、またのおこしをお待ちしています!

メンバーは解散して、いぬしばユナイテッドは閉幕した。





夜。

さて、今日のごはんは町で買ってきたドックフードですよー。

レタスもあげますわねー。

たまごも1個だけ♪

柴犬たちは笑顔で食事を平らげると。

シャンデリアの傍に行き、お座りした。

シャンデリアはアレクサンドリアにだきつき。

わしゃわしゃして叫んだ。

こんな楽しい毎日になるとは、柴犬恐るべしですわー!!

シャンデリアはそれを言い終わると、ソファーに柴犬たちと寝ころんだ。



第5-もふもふとの絆!


あはははは♪

それは1月の雪山でのこと。

6匹と1人は満面の笑みで雪遊びを堪能していた。

お待ちになってー♪

ワンワンワン!

6匹は追いついてみなー♪という顔でシャンデリアを誘う。

それっ!レーベルシュタイン捕まえた!

レーベルシュタインは間一髪でシャンデリアの抱擁をかわした。

シャンデリアは空振りして顔から雪に突っ込んだ!

きゃっ!

あははは

シャンデリアは仰向けになり、大笑いした。







城に帰った、ピアノの前で6匹を集め。

ピアノを弾いたところ、6匹が吠えて歌い出した。

シャンデリアは楽しくなり、夢中でピアノを弾き続けた。




翌日。

シャンデリアは自分の部屋を出たところで顔が曇った。

とぼとぼ父親の部屋に入ると、悩みを打ち明ける。

どうしたんだ?シャンデリア。

お父様、実はわたしは・・・・。

もう高校3年生、次は音楽専門の大学に行きたいんですわ・・。

なるほど、それでワンちゃんたちと離れるのがつらいのか。

無理もない、確かシューベルト大学はここから400キロ離れてるからな。

アパートの大家さんはシュタイン家に縁がある人だから、話をつけておく。

寂しくならないうちにまたいつでも帰っておいで。

はい・・・。

だが、帰っている余裕は無さそうだった。

シャンデリアが音楽家になるには努力が足りなかった。

廊下でぼーっとして歩くシャンデリア。

どーしたのー?

シンフォニーが青いミニスカートを揺らしながらやってきた。

進路のことですわ。

なるほどー。

わたしは昨日みんなの前でピアノを演奏して思った。

こんなにピアノに夢中になれたのは初めてで・・・。

これで人を笑顔にさせられたらいいなって・・。

それは尊い願いだねー。

いいよー。

夢に向かって進みな、あたしも可能な限りフォローしてあげる。

シンフォニーとシャンデリアは共に歩いて行った。






3月になった。

河原に咲く桜を見にシャンデリアとシンフォニーは6匹を連れて出かけた。

あー!ローズ!

やっほー!アリアちゃん!

シャンデリアは手をふって返す。

シューベルト大学行くって本当!?

ほんとよ。

うそ!?わたし推薦入学決まってんだけど!

えー!

あー!

2人は手をとりあってくるくる回った。

ちょ、おチビちゃんたち逃げたよ。

あー!

すると3匹が逃げた先にリンクスと親方が!

リンクスは3匹を一瞬で捕まえると、マッチョマンポーズをした。

なんだか筋肉モリモリだ。

どうだ!僕は今までの僕ではないんです!

シャンデリア、あなたを迎えに来ました!

シャンデリアはあらやだー的なポーズをして。

ダメなんです・・・。

ムキムキマッチョマンなんていつ何時のお茶の間ヒーローですのー!

だめよ!そんな流行らないわ!今の萌えはイケメン爽やか系なのにー!

わたしはもっと上品なお方が好きなのです!

シャンデリアは3匹のリードを持つと、あわてて駆け足で走って行った。

完璧にフラれたねー坊や。

がーん。

するとシンフォニーはスカートを少しひらりと揺らした。

それに釘づけになるリンクス。

次はその単純なところを直しなー。

シンフォニーはリンクスの頭をなでなですると、シャンデリアの後を追った。

わー!なになにー!2回もふられったってワケー!?

大スクープ!お姫様のストーカーが再び撃沈!

きゃー!早く記事書かなきゃ!

アリアは猛スピードで走って行った。

ストーカー!?

リンクスは愕然と肩を落とした。

というわけだ、リンクス、また鍛えなおしてやる、ちょっとこい。

リンクスは親方にひきづられていった。




桜の公園で6匹と2人は花見を楽しむ。

柴犬達は目を輝かせ、ものすごい笑顔でお座りしている。

画家が来た。

おーお姫様、ひとつ書きましょうか。

是非!

桜をバックに6匹と2人のほほえみ。

この時書かれた絵は後に家宝となった。







4月始め。

とうとうその時はやってきた。

城門前で桜を背景にシャンデリアは旅立つ。

みんな、元気にしていてね。

柴犬達はワンワン吠えて、寂しそうに見つめていた。

シャンデリアは全員をなでると、馬車に乗り、去って行った・・・。








4年後。

すっかり大人の女性となったシャンデリアは再び城門の前に立つ。

そこには成熟した6匹。

シャンデリアは笑顔でとびかってくる柴犬たちを涙を流しながら抱擁した。

その10分後に城は、綺麗な音色のピアノが響き渡り、犬達が歌う声が響いていた・・。